どうしても辞めたい!でも色々な事情から直接上司に退職を告げることができなかったり、気まずくて自分から切り出しにくい場合ってありますよね。そんな時に選択肢に入るのは退職代行です。
私も過去に退職代行を使って辞めたことがあります。迷いに迷ったあげく、やっぱり無理だ!もう明日辞めよう!と決断したのは深夜。今から相談して朝には対応してくれるところ退職代行の会社なんてあるのか…?と絶望の中で色々調べ、退職代行に依頼した日がありました。
退職代行を頼もうかどうか検討している場合、いったいどんな流れで退職代行会社と話を詰めるのか、退職代行会社はどんな感じで会社に連絡を入れるのか、気になることがたくさんありますよね。
そんな方の参考になるよう、私が退職代行を深夜に問い合わせ、早朝に依頼をして実際に会社と全くやりとりすることなく即日退職したときのことを事細かに紹介したいと思います。
退職代行を実際に使おうと思うと、ちょっと気が引けてしまいますよね。
転職した会社を1日で辞めることにした
転職して入社した会社の初出勤日。ドキドキしながら出社すると、入社手続きや給与の説明、その他普通の会社で初日に行われる過程が一切ないまま、出社して30分後には作業着を着せられ何の説明もないまま空き地に穴を掘らされていました。
途中罵声を浴びせられたりしながら、何がなんだかわからないまま一日が過ぎ去り、仕事終わりの飲み会に誘われるも最後の力を振り絞って断りました。そこで、”あ、今日で辞めるかも…”と思った私は作業着をロッカーにしまわずに鞄に詰め込み帰宅しました。
家に帰ってひたすら酒を流し込みながら、”明日もあの事務所に出勤するのか…?”とどこか他人事のように考えていました。明らかにただの駒扱い、雇用契約も結んでない状態で、良いように使って捨てられる未来が目に見えました。実際今日話を聞く中でも、過去にも入社してすぐやめていった人がいる様子でした。
”でも1日で辞めるのもな…”20代で既に何度も転職している経歴もあり、また仕事を探すことを考えるとそれはそれで憂鬱になりました。でもこんなモヤモヤした夜が明日以降もずっと続くことを考えると、別の職場を探したほうがマシな気もしました。
そんな心の葛藤を続け、”いや、どう考えても辞めるべきだな!!”と退職することを決断しました。でも会社の人間とは、どうしても話したくありませんでした。今日の私への態度を見るに、すんなり応じてくれるとは思えなかったし、なによりもう顔も見たくなかったし声も聴きたくなかったのです。
そこで頭に浮かんだのが退職代行でした。そして退職代行のサービスのことや退職代行会社について調べ始め、気づくと深夜3時でした。意を決して24時間対応の退職代行会社へLINEで連絡を入れたのでした。
AM3:04 退職代行会社にLINEする
LINEで友達追加をすると、早速自動応答メッセージが返信されてきます。問い合わせ内容として退職したい旨をトーク送信すると、また自動応答で「いつ連絡してほしいのか」を送るよう指示があり、「今日の出勤前」と返信します。
すると、「スタッフが応答するまでお待ちください」というメッセージに、深夜帯は返信が遅くなるため、AM6:00以降に順次返信しますと注意書きが添えられていました。会社への連絡が7時以降の場合は問題なく対応できる旨も記載されており、一安心しました。ちなみに深夜即時対応が必要な場合は電話するよう連絡先も書かれていました。
いくつか不安点と質問を送信しておき、朝6:00まで待つことになりました。とはいえ当然眠ることはできず、6:00までは引き続き退職代行の利用体験談とか調べて心を落ち着かせていました。
AM6:11 退職代行会社の担当者から返信
6:00を過ぎるとLINEで担当スタッフから返信が届きました。私が送っておいた質問にも不安を拭ってくれる的確な回答を迅速に返信してくれ、安心できました。
やたら長い案内文が送られてきて、具体的な会社名や連絡先、連絡日時を回答しました。そして身分証明書を写真で送ると、入金案内やそのあとの流れを説明されました。
本来であれば退職届を記入し郵送後に電話連絡となるらしいのですが、今回は電話連絡のあとに退職届を郵送になる旨を伝えられるなど、状況に合わせて柔軟に対応してくれる点もありがたかったです。
クレジットカード決済で支払いを終えると、時間になったら電話しますと返信が来ました。この時点で時刻はAM6:40、私が連絡を希望した時刻はAM9:00でした。
AM6:40 電話連絡の時刻まで緊張の時間
正直9:00を迎えるまでの時間は生きた心地がしませんでした。”本当にこれでよかったのか…”という思いも全くなかったかと言えば嘘になります。
本当に会社から電話がかかってくることはないのか?本当に即日退職できるのか?不安でいっぱいでしたが、それでももうここまで来たら後戻りできない!と覚悟を決め、気を紛らわすために朝からビールを決め込みました。
AM9:05 電話連絡完了のLINE
そして迎えた9:00。電話が鳴るのが怖くて、布団を被って目をつむっていました。(笑)
そして5分ほど経過すると、退職代行会社からLINEが届きました。問題なく連絡を終えたという文言に安心し、ドッと眠気が襲ってきました。
ありがとうございますと返事をして数分後、退職届のフォーマットデータとともに退職届や制服の郵送に関する指示が送られてきます。退職届を記入すると写真で送るよう指示があったので、記入し送るとすごく簡単な記入内容なのに誤字や記載漏れの修正指示をされました。精神をすり減らすと、人間思ってもないミスをするものです。
そして郵送が完了したと同時に退職代行会社へ報告のLINEを送り、やりとりは終了しました。
退職代行会社を利用してよかったか?
退職代行についてですが、率直に言って利用して本当によかったです。
私が利用した退職代行会社は30,000円弱と決して安くはない価格でしたが、それでもあの早朝にも関わらず迅速な対応と、不安を拭ってくれる的確な応答は非常に心強く、3万円の価値はあったと感じます。
間違いなく辞められるという安心感と確実さはもちろんそうですが、やはり二度と会いたくない職場の人間の顔を見なくて済んだのが本当によかったです。この期に及んで余計な心労をせずに済んだのがとても大きいです。
そして仕事を1日で辞めたことに関してですが、辞めてからもう数年経ちますが、あの時仕事を辞めるという決断をした自分には本当に感謝しかないです。
あのままあのブラック企業に勤め続けていたら今頃どうなっていたんだろう…とゾッとします。あの時から現在まで、1日で辞めた事に対する後悔をした瞬間は一度もありません。
最後に
退職代行会社を利用することに気が引ける方もいるかもしれませんが、そもそも退職代行会社の利用を検討させるほどの会社側に問題があると私は思います。
まともな労使関係を築けていれば、労働者側に自分以外の人間に退職の申し出を代行してもらおうという発想にすら至らないはずです。実際私はこれまでバイト含め10回以上の退職の申し入れをしてきましたが、退職代行会社を利用したのは後にも先にもあの1回だけです。
もし今退職代行会社の利用の検討をしている方で、後ろめたさを感じている方がいれば、その必要は全くないということを伝えたいです。そしてそんな会社とは1日でも早く縁を切って、自分らしい生活を取り戻せることを願っています。