就職活動で苦労して得た内定。不安と少しの期待を胸に入社した結果、入社初日に退職を決意する。
そんなことが現実に自分の身に降りかかるとは、内定の承諾書を書いている大学4年生の時には思いもしなかったことです。
新生活を迎えた皆さん、お疲れ様です!!
この記事を読んでいる皆さんの中には新卒で入社したばかりの会社を既に辞めたいと思っている人もいるでしょう。しかし、本当に転職して大丈夫なのか、そもそもそんなすぐに辞めて雇ってくれる会社なんてあるのか、折角頑張って入った会社なのになんでこんなことに…と悩んではいませんか?
私も新卒入社した会社の上司がクソ過ぎて1年で退職しました。もう何年も前のことですが、今となってはいい思い出となるはずもなく、上司への憎しみは消えることはありません。
新卒入社した会社を辞めるか悩んでいる方にとにかく伝えたいのは、辞めてもなんとかなるということ、辞めることに負い目なんて感じる必要は全くなくて、自分を大事にしてほしいということの2点です。
そんなことを思いつつ、この記事では私が新卒入社した会社を1年で辞めるまでのことを書きたいと思います。
20代前半の若い時期は本当に貴重なんです。お金を払っても買えないんです。そんな若くて貴重なあなたの才能が、ブラック企業で消費されてしまいませんように。
入社前の2月からバイトとして働かさせられる
私が新卒入社した会社ではまだ大学生である2月からバイトとしてほぼフルタイムで労働させられました。
私は理系で、卒業研究の発表もあったのですが、研究でどうしても休まなければならない日以外は出勤させられました。この時点でブラックでしたね…
配属先も入社前に決められていたので、バイトといいつつ普通に他の社員と同様の業務を行いました。研修なんてものは存在せず、誰でもできるような肉体労働をひたすらさせられました。残業も普通にあったのですが、バイトは残業申請ができないシステムになっており、サービス残業をさせられるという違法っぷりでした。
上司ガチャで大外れを引く
私の配属先の上司は絵にかいたようなクズ人間で、自分のことしか考えてませんでした。配属2日後に行われた飲み会では「社不くんは大丈夫?どうせサボったりするんでしょ?」とかなんとか言われて説教されました。老害ですね。
上司はいつも喫煙所に私を誘いました。私はタバコを吸わない(というか体質的に吸えない)と伝えているのに1日に3回か4回は同行させられました。喫煙所で副流煙を吸いながら聞かされるのは私への嫌味か他の社員の陰口。人生に無駄な時間なんてないと思いつつ、あの時間はお金をどぶに捨てるよりも無駄な時間だったなと思います。
上司のお気に入りの嫌味は「僕は優しいから何も言わないけど、他の部署だったらこんなんじゃ済まないよ。毎日叱られるだろうね。」でした。その言葉、そっくりそのままお返しします!
入社日である4月1日も無意味な肉体労働
正社員としての入社日となる4月1日、入社式なんてものはなくいつも通り一日肉体労働をさせられました。上司は朝から機嫌が悪く、自分はずっとタバコを吸って碌に働かないのに、私にはやってもやらなくても変わらないただきついだけの肉体労働を指示しました。
本当に嫌で嫌でたまらなくて、唯一仲の良かった先輩に「僕この仕事1年で辞めます」と相談しました。そしたら「こんな職場いるべきじゃない。私も1年後に辞めるから」と宣言した先輩も、本当に1年で退職しました。
無意味な残業
業務はすべて上司が管理していました。どの社員が何の業務をどういうスケジュールで行うのか、残業の有無など、自分の行動に一切裁量はありませんでした。「お金稼ぎたいでしょ?残業させてあげる」と言われ酷暑の中1日12時間、無意味な外作業をさせられ続けたときには、自分は大学まで出て一体何をしているんだろうと泣きました。
ある日私が上司とは別の案件の業務で残業をしていたら、キレられました。とはいえ30分程度です。定時まで他のことをする時間を一切与えられないから仕方なく残っていたのですが、それすら気に食わないようでした。
男性ばかりの陰湿な職場
私の配属された部署は女性社員が1割もいない男性社員ばかりの部署でした。よく「女性ばかりだと対立や揉め事が多くなる」なんて言いますが、全くの逆だと思います。その男性ばかりの職場は、自分がかわいくてかわいくて仕方ない、自己保身を図る人間ばかりで構成された悪口陰口オンパレードの陰湿な職場でした。
ある日別の課の課長が差し入れかなんかでマクドナルドをたくさん買ってきて休憩用のテーブルに置いていたのですが、自分がお気に入りの社員にだけ買ってきていたようで、そうじゃない社員が食べようとすると「食うな」と怒っていました。よく言われるお菓子飛ばし的なやつですかね。マックくらい全員に買って来いよ…てかそんな中途半端なことするくらいなら差し入れなんて買ってくるんじゃねーよ…50近くのいい年したおじさんがすることじゃないですよね。
半年くらい経った頃に上司の上司に相談するも不発
入社して半年くらい経過したころ、一度上司の上司に別の部署に異動したいと相談したことがありました。しかし、「この部署は専門職だから、他の部署への移動はできない」と断られました。そもそも私は新卒入社で総合職で入社しているので意味がわかりませんでした。人事に抗議したら「部署の方針にあまり強く口出しはできない」と言われてしまいました。
頼る場所が転職エージェントしかなくなり、転職活動を始めました。
季節は変わり冬になっても外で肉体労働
暑い夏が終わり、季節は冬になりました。私は相変わらず週に5日、毎日8時間~14時間、外で肉体労働をさせられていました。外作業は夏は本当にきついのですが、冬は冬で寒くて身体に堪えるんですよね。
ある日本当に嫌すぎて、体調不良とうそをついて仕事を休みました。電話で欠勤連絡を入れると、特に「大丈夫?」とか「お大事に」の一言もなく不機嫌に終話されたのを覚えています。
上司が勝手に描き出す私のキャリアプラン
私が入社してから1年くらいたつ頃、上司はよく私に「会社は最低でも3年は続けなきゃいけない」と言って私の3年目までのキャリアプランを語りました。しかし、私がこの1年何かできるようになったことや身に着いたスキルはありません。強いて言えば夏が本当に嫌いになりました。
そして年度末ということで目標シートの記入と上司面談がありました。私が別の部署へと移動したいと伝えると、何も聞こえていないような反応をしてまた私の3年後、5年後の理想を語り始めました。お前の人生じゃないんだよ!!
そんな怒りが抑えられず、面談後の目標シート完成版の提出時には、ちゃっかり「他部署への移動」を目標として記入し提出しました。上司がこの部分を勝手に書き換えて上司の上司に提出していました。ちょうどこの時期に転職活動で受けていた会社から内定を受け、転職することにしたのでした。私が唯一仲の良かった先輩も、偶然にも私と全く同じタイミングで退職が決まり、一年前の4月1日の宣言通り、一年の退職を実現したのでした。
最後に:私の心の平穏を保ったのは転職活動
このような労働環境で、私の心の支えとなったのは求人を見たり、転職エージェントに相談して次の会社への未来を考えることでした。
正直今思い出してもまぁまぁ胸糞悪いことは山のようにあったのですが、「辞めれば全部関係なくなるし」と思うことでなんとか心の平穏を保っていました。
もし今悩んでいる方は、とりあえず転職サイトに登録したり、転職エージェントに相談したりして、逃げ道を作っておくことが大切だと思います。