居酒屋のバイト初日に心が折れてメールで辞めた大学生の時の話

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バイトでも社員でも、入社していざ働いてみると「あれ、なんかこの職場やばくね…?」と違和感を感じること、ありますよね。

バイトだからと見下した態度を取っていたり、「何も教えなくても自分で的確に動いて当然」みたいな舐めた考え方をしている職場はさっさと辞めた方がいいでしょう!

「使えない自分が悪い」「すぐ辞めるのは逃げるようで気が引ける」という負い目は一切不要です。時間は有限。世の中にバイト先はいくらでもあるので、自分が嫌だと感じるバイト先とは早いうちに縁を切って合うバイト先を探したほうが有益です。

というわけで、本記事では私が大学生の時にバイト1日目に心が折れ、メール一本入れて退職したときのことをお話ししたいと思います!

筆者は大学時代に計13の職場でバイトをしたことがあるよ!

バイト先はオープンしたての居酒屋

当時大学1年生だった私はホームセンターでバイトしていたのですが、思うようにシフトに入れず給料を増やしたかったので掛け持ちをすることにしました。それで家から自転車で2,30分ほどの距離にあるオープンしてそれほど時間の経ってない新しい居酒屋に応募をして、働くことになりました。

「家のようにくつろいだ空間でワインを楽しめる」みたいなコンセプトで、薄暗い店内で個室があるわけでもないのにわざわざ靴を抜いて上がらなければいけないという謎仕様のお店でした。ワインの種類の多さが自慢みたいで、入り口のワインラックには大量の銘柄のワインが飾られていました。

初日出勤後、他のスタッフへの紹介時にまず違和感を覚える

初めて出勤し、店長からキッチンとホールのスタッフをそれぞれ紹介されました。キッチンのスタッフで年が近めの先輩を紹介され「〇〇先輩って呼んでね」って言われたので「〇〇先輩、よろしくお願いします」とあいさつすると、横にいた店長から「〇〇さんね?」と訂正を促されました。

あの注意は一体なんだったのか、10年経っても謎が解けることはありません。

メニューや業務の流れの説明は一切なく、お客さんの入店を待つ

挨拶が終わった後は特に何の指示もなく、放置でした。ディナーの営業開始時間は過ぎていたもののお客さんの来店はなく、無人の店内。店長に「何をしたらいいですか?」と聞くと、「来店があったら教えるから」と言われました。

やることがないのでキッチンに行って、先程紹介された先輩に「何か手伝えることありますか?」と聞くも、「大丈夫だよ~」と返され、ぼそっと「クソみたいな仕事でしょ」とつぶやかれました。なんと返していいかわからず曖昧な苦笑いをしてキッチンを後にします。私はそのあとすぐにその意味を知ることになります。

「ワインを全部覚えて」と謎の説教

ホールに戻って、店長とは別のホールリーダー的な40代くらいの男性が出勤してきてたので、あいさつして何か手伝えることはあるか聞きました。すると、今まで何をしていたのか聞かれ、それまでの流れを説明すると「ワインの名前は?全部覚えた?」と高圧的に返されました。まるで当たり屋のように急に攻撃的な態度になったのでうろたえました。

「まだです、すいません」と返事をすると「君さぁ、初日でしょ?お客さんにおすすめのワイン聞かれたらなんて答えるの?やる気ある?」と詰められました。

まだお酒の種類はもちろんほとんどわからない若干18歳の私。まさか出勤初日に何の説明もされずに自力で店に置いてあるワインの銘柄とそれぞれの特徴を覚えて、お客さんにおすすめするまでの能力を求められると思ってませんでした。ワインソムリエもびっくりの要求です。そもそもこちとらメニューすら知らないし、料理の実物すら一度も目にしていません。

強烈な理不尽を感じましたが、「すいません、覚えます」と返してワインケースの中を見ました。ワインケースには鍵がかかっていて開けてもらうことはできず、ケースの外から必死に中を覗き見るもチンプンカンプンでした。一応引き続き中を見るふりをしてお客さんの来店を待ちました。

ようやく初オーダーもグダグダ

その後数十分してようやく初めての来客。テーブルの案内ルールもわからない中、新人である私がやって当然のような圧がかかっていたので慣れない案内を行います。適当にテーブルへ案内するとお客さんが座った直後に店長に「最初のお客さんは奥に通して」とこのタイミングで注意をされ、わざわざお客さんに「すいません、あちらでもよろしいですか」と座り直しをお願いすることになりました。

こうやってあえて何も教えず、失敗させて恥をかかせてからルールを教えるスタイルなのでしょう。マジでクソです。そもそも奥に通すというルールも一切の合理的な説明はなく、ただの店長の意地悪に思えました。

その後もオーダーを取らされます。ハンディもオーダー用紙もなく、どうやって記録したらいいのか聞くと、オーダーは覚えるように指示されました。

そりゃあさ、あんたがイチからこだわって考案したメニューだから自分はお客さんに言われれば覚えられるだろーよ。しかしこっちは初出勤して2時間ほどの新人。メニュー名も無駄に凝っていて覚えにくいし料理の想像もしにくい名前だし、覚えられるわけなんてない。

お客さんに注文を聞いてなんとかキッチンに伝えると「このメニューのソースはなに?」と聞かれ、オーダーを通したメニューはソースを聞かなければならないというルールをここで初めて知ります。

お客さんのところへ慌てて戻り無事にソースを聞いてくるとテンパっていて他のメニューを忘れるというグダグダ。何度もお客さんに頭を下げ、ようやく初めてのオーダーを通したのでした。

私の要領の悪いオーダーの様子を見ていた店長とホールリーダーは、あえて私が二人の姿を視界にいれるタイミングになって大き目のため息をついて「やれやれ」みたいな反応をして「あれダメだね」みたいなことを言い合っています。マジでクソ。いい年したおっさんが10代の若者にやることじゃありません。精神年齢低すぎるだろ。

店長のところへすいません、と謝りにいくと「覚えられないならさぁ、ナプキンに書くとかしてよ」とお客さんが見ているホールのど真ん中で叱られました。ナプキンに書く?どうやら卓上のナプキンをお客さんの目の前で取ってそこにメニューを記録しろという意味のようです。私は29年間生きてきてそんな意味不明なオーダーの取り方をしているスタッフに出会ったことがありません。

本当にクソみたいな最低な職場だ。心の底からそう思いました。その日は結局最初にきたお客さんともう1組しか来店せず、わざわざ最初のお客さんに席を移動してもらった意味は全くないまま営業を終了しました。大体の時間を薄暗い店内で突っ立っているかワインケースを眺めているかで勤務時間を終えたのでした。

終業時、店長からまた一日のダメ出しをされ、「次回は頼むよ!?」と言われ次の出勤日を指示されました。心の底から疲れ切っていて「申し訳ありませんでした」とだけ伝えて店をあとにしました。

翌日、簡潔なメールを送り付けて退職

その日の夜は相当落ち込みました。自分ってほんとダメだな…と自分の不甲斐なさを責めたのですが、一晩寝ると「よし、辞めよう」と決心がついて、メールで「自分には合わないので辞めます」と趣旨の文章を2~3行書いて送りつけました。

数時間後、「制服の返却をお願いします」と返事が届いたので、特にクリーニングも洗濯もせずに段ボールに突っ込んで着払いで送りつけました。

後日談

半年後、その店の前を通ると全く別のお店の看板に変わっていました。

どうやらつぶれたようです。お客さん、入ってなかったもんね。

結論:さっさと見切りをつけることで別の職場と出会える

あそこでバイトを続けていたらただただ嫌な思いをし続けて時間がたって、結局閉店してまたバイト探しをすることになっていたのだと思うとぞっとします。

この居酒屋バイトを辞めたおかげで出会えた良いバイト先もあったので、一日で辞めて本当によかったと思います。

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独身アラサー男子。社会人歴7年目にしてすでに5社目という転職回数を誇るも、人に語れる経歴や実績は何1つありません。過去には適応障害と診断されたこともありますが、他人に認めてもらうことを諦めた結果、それなりに楽しく暮らしています。

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