新卒1年で退職したらその後の転職に不利になる?20代後半のキャリア形成への影響を解説

新卒入社した会社を辞めたいと思った時、気になるのはその後のキャリア形成です。

もし新卒を1年で辞めて、転職した会社も合わなくて辞めたくなったとき、新卒入社した会社を1年で退職したという経歴が、その後の人生にどんな影響を与えるのか不安に思いますよね。

そこで、実際に新卒入社した会社を1年で転職し、2社目となる会社を3年で転職し、3社目の会社を半年で退職した筆者が、20代後半の転職活動にどう影響したのか?解説したいと思います。

筆者は26歳・27歳・28歳・29歳とそれぞれの年齢で転職面接を受けてきているので、リアルな面接官の反応を紹介します!

結論:年を取るほど新卒を勤めた期間は薄れていく

早速結論…の前に、みなさんはジャネの法則をご存じですか?年齢を重ねるほど、その人にとっての1年という期間は短く感じ、その心理的長さは年齢に反比例するというものです。

10歳の人にとっての1年は10分の1ですが、30歳の人にとっての1年は30分の1。年齢を分母にして1年の短さを表現するのは、この法則によるものです。

この法則は転職においてもある意味当てはまると私は感じています。新卒1年目は社会人生活1分の1の状態なので、とても重大なことに感じるかもしれませんが、社会人として過ごす期間が長くなるほど、1年も2年も大した違いにはならなくなります。

これは私自身もそうですが、面接官の反応としても実感しています。私が社会人1年目に受けた面接や、社会人4年目に受けた面接では、大概の面接で新卒1年での離職は「短い期間での離職」として扱われ、その理由や経緯を深堀されたものです。

しかし社会人5年目では、もちろん短期離職として経緯を深堀してくる面接官もいましたが、何も触れない面接官もちらほら出てきた印象でした。新卒の会社の在籍期間よりも、直近の企業での業務経験退職検討理由などについてを気にする面接が増えてきたといったところです。

これが社会人7年目にもなると、新卒での在籍期間を気にする企業などほとんどなくなりました。個人的には1年でも2年でも変わらない印象です。それよりも業務への向き合い方だとか、応募職種に対するキャリアイメージをどれだけ具体的に持っているかだとか、過去よりも未来のことを聞かれることが多くなったと思います。

20代のその後の転職活動に与える影響

まとめますと、20代半ばと20代後半ではもちろん影響は異なるのですが、極端なことをいうと1年ごとに異なります。新卒を1年で退職すると、若いうちの方が企業への見え方としてのインパクトは大きくなりますが、それが必ずしも不利かというとそんなことは決してなくて、納得できる理由を話すことができれば大した悪影響は及ぼしません。

30手前にもなれば、既に退職済みの新卒入社の在籍期間で転職活動に及ぼす影響は少ないです。

何が言いたいかというと、新卒入社した会社を1年で辞めるかどうか迷ったときに、その理由が将来への影響を懸念してなのであれば、別にそんなことは気にしなくてよいということです。

在籍期間は少しでも長いほうがいい?

おそらく悩んでいる方の中には1年よりも1年半、1年半よりも2年続けた方がいいのでは?と思っている人もいると思います。

これに関しては、1年よりも2年続けた方がいいかというとそういうものでもありません。正直3年続けると企業側の印象として変わってくるところがある、というのは私も実感するところですが、1年と2年ではほとんど変わらないからです。

もしあと1年続けることで職務経歴書に書けることが増えるのであればもう1年続けた方がいいと言えますが、別に変わらなそうならさっさと見切りをつけて自分のやりたいことで経験を積んだ方がいいと思います。

次の会社は長く働こう!という意気込みは1社目に置いていこう

新卒1年で辞めようか迷っている、ということは次の会社がおそらく2社目にあたると思います。

最初の会社は短い期間で離職してしまったから、次の会社は長く勤めなきゃ!とか、転職回数が多くなっちゃうから、次はそうそう辞められないな…プレッシャーに感じる必要はありません

そうしたプレッシャーは自らを縛り付け、時には思いもよらない方向に転がってしまうこともあります。「まぁ次も辞めても何かしら仕事はあるでしょ」という気楽な気分でいる方が、かえってうまくいくものなのです。

事実、世の中には無数の会社が存在し、それぞれ様々な事情から求人を出しているのです。何かしら仕事はあるわけです。

そして、色々な会社を経験したり、早くに独立したり、世の中には生きている人間の数だけ生き方と価値観があります。「普通は」という言葉で自分の可能性を狭めてしまわず、広い視野を持ってあなたがあなた自身を認められる人生を形成してもらいたいと思います。

転職に悩んだらまずは転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

最後に:やらぬ後悔より、やる後悔

最後にもう一つだけ、心理学のお話を。

行動経済学では「行動非行動の法則」という概念があります。

「行動したことの後悔は次第に減少していくが、行動しなかったことの後悔は大きくなっていく」という法則のことです。やったことの後悔は一時的には大きくなっても、時の経過とともに薄れていくのに対し、やらなかったことの後悔は後になるにつれ大きく感じ、時が経過してもその後悔は残るというものです。

私も幾度となく転職していますが、「あの時新卒1年で仕事を辞めなければよかった」という後悔を抱いたことは1度もありません。

内定を辞退した会社に入社してたら今頃違ってたのかな…と想像したことはあります。

やらなかった後悔は、あとで大きくなるかもしれません。数年後のあなたが、あの時あの選択をしてよかった、と思えるような行動ができることを願っています。

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独身アラサー男子。社会人歴7年目にしてすでに5社目という転職回数を誇るも、人に語れる経歴や実績は何1つありません。過去には適応障害と診断されたこともありますが、他人に認めてもらうことを諦めた結果、それなりに楽しく暮らしています。

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