離職中の転職活動は不利になる?在職中と仕事を辞めてから行う転職活動はどっちがいいのか

転職を迷っている方は、次の仕事が決まるまでは現職を続けた方がいいのか、仕事が決まってなくても辞めてしまって大丈夫なのか疑問に感じますよね。

一般的には転職活動を開始してからスムーズに転職先が決まるとは限らず、生活費の確保のために次の仕事が決まるまでは現職を辞めない方がいいとされます。

しかし、生活費のことは置いておいて、企業や面接官の評価にはどのような影響があるのでしょうか

在職中・離職中どちらのタイミングでも転職活動を行ったことのある筆者が、離職中であることは選考において不利になるのか?を実際の面接官の反応や通過率をもとに解説したいと思います。

仕事を辞めようか迷っている方にも、既に仕事を辞めてこれから転職活動を開始される方にも参考にしていただけると嬉しいです。

転職サイトでも在職中・離職中を登録しますが、企業はどの程度気にするのでしょうか?

結論:離職中であること自体が面接に不利な影響を与えることはない

早速結論ですが、離職中であることそれ自体が面接において悪い印象を与えることはありません

私も離職時に30回近く面接を受けましたが「なぜ次の仕事が決まる前に退職をしたのか」といった趣旨の質問を受けたことは一度もありませんでした。

ただし離職期間が長くなっている場合は注意

しかし、離職してからの期間が長くなるにつれ、「退職してから今の間まではどのようにして過ごしてきたのか」という離職期間の過ごし方を聞かれたことはありました。

離職中の転職活動の懸念としては、離職期間が長くなるとそこが空白期間となってしまうので、その間に何をしていたのかを確認されることは多くなります。

一般的に離職期間が長いと判断されるのは3ヶ月~のようですが、ここは面接官によります。私は離職後1ヶ月程度で受けた面接で、この質問をされたこともありました。

離職期間が長くなった方は、「転職活動が思うように進まず離職期間が長引いている」「スキル習得のために資格勉強を行っている」など解答を用意しておいた方がいいでしょう。

面接の通過率に違いはある?

では次に、実際の面接の通過率を紹介したいと思います。

私が26歳の時に行った在職中の転職活動と、27歳の時に行った離職中の転職活動の結果は以下の通りでした。

●在職中…面接11回のうち、通過5回(通過率45%
●離職中…面接26回のうち、通過18回(通過率69%

ということで、離職中の方が通過率は高かったです。

離職中であることが採用選考に与える不利な影響はないと言えます。

離職してから転職活動を行うことのメリット

在職中に転職活動を行うメリット、離職してから転職活動を行うデメリットは先に挙げた通りですが、私が離職してから転職活動を行って感じたメリットもありましたのでご紹介したいと思います。

①面接スケジュールが組みやすい

まず一番は面接のスケジュールが在職中よりも圧倒的に組みやすく、スピーディに採用選考を進めることが可能です。

在職中の場合、シフト制や平日休みの仕事であれば面接日程も多少は融通が利きますが、土日休みの仕事の場合は有休をとるなどの調整が必要になります。

短い期間で数社の選考を同時並行で進めようとすると、無駄に有休を消化したり、不自然な有給申請をしていくことになり、転職活動がスムーズに進まないこともあります。

離職中だと基本的にいつでも面接対応可能な状態になり、面接日程が決めやすいです。また、面接の日程調整がスムーズに進むため、企業側の印象がよくなります

②入社日が最短日程で決められるので、採用を急いでいる企業には有利

最終面接などで、内定が出た場合に最短でいつから来れるかを聞かれることが多いです。

在職中の場合、仕事の引継ぎや有休消化を見込むと最短でも1ヶ月~2ヶ月程度はかかると思います。中々内定が出てすぐに入社とはいかないでしょう。

しかし、離職中であれば、早ければ明日にでも!と答えることもできます。採用が決まったら早めに入社して働き始めてほしいと考える企業は多いので、内定への後押しになることも考えられます。

③短い期間で複数社の選考を進められ、条件の比較がしやすい

求人の良し悪しは千差万別。できるだけ好条件の企業に決めたいですよね。

在職中の場合、面接を一気に受けられるほど日程的な余裕はありません。また、内定後に返事を待ってもらえる期間も一般的には1週間~2週間ほどと、そう長くは取れないため、複数社の比較が困難になります。

しかし、離職中の場合は同時並行で何社もの選考を進めていくことが可能です。選考段階で条件の比較をしながら面接を望むことができますし、内定が複数社同時に出れば少しでも好条件な企業へ入社を決めることもできるため、妥協しない転職活動となりやすいです。

④面接の対策がしやすい

在職中だと仕事や家事で忙しく、選考の対策のためにそう時間は取れません。

しかし、離職中だと選考の対策の時間が十分に取れるため、面接にも万全の準備をした状態で望むことができます。

先程私の在職時と離職時それぞれの面接通過率を紹介いたしましたが、離職中の通過率の方が高いのは、この面接対策に時間を取れたことに起因していると思います。

納得のいく転職をするなら離職してから転職活動をした方がいい

紹介したように、離職してから転職活動を行うメリットは意外と多くあります

個人的に離職してから転職活動を行った方がいいと思う1番のポイントは、面接スケジュールの組みやすさです。面接はよほどでない限りは平日の日中に行われます。募集要項で面接の夜間や土日対応を謳っている求人であっても、土日に面接日程を組んでくれる企業は稀です。

そのため、今現在シフト制の仕事をしていて、平日の面接日程が組みやすい、という場合は現職を続けながらでもいいいのではないかと思います。しかし、土日休みのため平日はあまり休めない…という場合、限られた日程で面接を受けることになるので妥協しやすくなります
また、こういった場合は複数社を並行して選考を進めるのも難しくなるので、条件や職場の比較がしにくくなり、「いくつかの選択肢から選んだ」という意識が薄くなるのであとで後悔しやすいです。

そのため、あくまで個人的意見ではありますが、平日にあまりお休みを取れない場合には、思い切って辞めてからの方が転職活動もしやすいし、のちのちの後悔も少なくなるかなと感じます。しかし、やはり生活費への不安はつきものですし、選考が思うように進まない場合のプレッシャーは半端ないので、ある程度見込みを立てたり準備をしてからがいいかと思います。

まとめ:在職中か離職中かは面接に影響を与えない

以上、離職中であることが採用選考に与える影響について解説してきました。

離職中であることが面接に不利な影響を与えることはありませんのでご安心ください。

また、離職中に行う転職活動にはメリットも存在します。ご自身の状況からどのような選択をとることが最善かを判断する参考にしていただけますと幸いです。

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独身アラサー男子。社会人歴7年目にしてすでに5社目という転職回数を誇るも、人に語れる経歴や実績は何1つありません。過去には適応障害と診断されたこともありますが、他人に認めてもらうことを諦めた結果、それなりに楽しく暮らしています。

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