社内ニートの皆さん、お疲れ様です!
社内ニートになりたての方は「会社で自分だけ何もしてないのが気まずい」「やることなさすぎてつらい」など様々なお悩みをお持ちだと思います。
しかし、自分を責める必要は全くありません!悪いのは社内ニートになった社員ではなく、適切な人員配置を行わない会社と仕事を割り振る自分の責任すら全うできない管理職の責任です。
そもそも必要ないなら求人出すなって話ですよね。雇ったら何も言わなくても何かしら有益な動きをしてくれるというのは組織の怠慢です。
この記事では20代の半分以上を社内ニートとして過ごした筆者が、社内ニートがつらい理由とやり過ごすために心掛けたいことについて解説したいと思います。
周りからは「楽そうだね」と言われるのですが、現実全くそんなことはないですよね。
社内ニートがしんどいと思う理由
社内ニートは「楽そう」「うらやましい」と羨望のまなざしを受けることもありますが、現実はそんなことはまったくありません。
確かに誰に何の文句も言われず、働かなくても給料が一生振り込まれ続けるのであればそれは最高ですが、そうでないことは社内ニート自身が一番よくわかっているのです。
しんどい理由①周囲から向けられる「あいつ何してるんだ」という視線
社内ニートとはいえ、大手を振ってサボってる様を見せつけるようなことはしません。みんな必死に「何かしてる風」を取り繕うわけですが、誰かから何かを依頼されたわけではないので、成果物を披露することなどもありません。
周囲からはそんな実情を見透かされ、「何もしてない」ことがなんとなくバレてる…と思うと視線が痛くて気まずいです。周りの社員が忙しそうにしてたりすると尚のこと気まずいですし、「どうせやることないでしょ」的なことを直接言われるとハートブレイクします。
しんどい理由②何の経験もつめず過ぎ去る時間への不安
社内ニートが実務と呼べる業務に携わる機会はありません。何の経験もつめず、スキルや実績を重ねることなく時間がひたすら過ぎていくだけ、となると将来への不安が大きいです。
転職するにしても職務経歴書に書けることがないし、アピールできるスキルも身につかない。ただ在籍期間が長くなるだけでは転職面接で話すこともありません。
また、こうした何の仕事もないという暇な状況に慣れてしまい、別の会社に転職したときに順応できるのか?という不安も出てきます。
しんどい理由③「主体的に仕事を見つけられない自分」への自己嫌悪
世の中には「仕事は自分で見つけるべき」といった風潮がありますよね。自発的に動けない指示待ち人間は使えない・必要ないという空気感がどこの会社でも流れており、それができない自分に嫌気がさします。
主体的に仕事を見つけることができるようになるにも職場の環境やきちんと役割が与えられているかなどそれ以前に重要なことがあるのですが、そういったことを考慮せず指示待ち人間として一蹴されるとそれはそれで凹みます。
しんどい理由④やりがいがなく存在意義が感じられない
社内ニートは仕事がない、または何か任されてもほとんど意味のない雑用だったりして、仕事で達成感を得ることは皆無です。別に仕事で人生を充実させる必要はまるでないのですが、1日8時間過ごす場所でそんな状態で過ごしていると精神を蝕まれますよね。
会社に何か貢献しているという実感がないので、自分は何のために会社に出社しているんだろう…と虚しくなります。
しんどい理由⑤他人と自分の現状を比べて自己肯定感が下がる
同い年や年下の人の仕事ぶりと自分の社内ニートぶりを比べると、自分のやっていることのレベルの低さに焦りを感じ、自分は何をしているんだ…と自己肯定感が下がってしまいます。
同年代は責任ある仕事を任されたり、成果を出して昇進していたりする一方で、自分ときたら毎日出社してもすることのない毎日…と現実を直視し落ち込みます。
社内ニートで落ち込んだ時の心掛け!
見てきたように、社内ニートには様々な悩みと不安があります。ではこんな悩みにはどう対処すればいいのでしょうか。
会社と上司が悪いということを忘れない
まず大前提として忘れないでいてほしいことは、その状態になったのは会社と上司の責任であるということです。社内ニートになると様々な自己嫌悪から「役立たずな自分が悪い」と責めてしまうのですが、決してそんなことはありません。
社員を適切な部署に人員配置し役割を与えることは雇用した会社の最低限の責務ですし、部下に仕事を割り振り業務をコントロールすることが管理職の仕事です。「雇ったら会社の求めることを勝手に理解して売り上げに必要な動きをしてくれる」なんて会社の怠慢以外の何物でもありません。それができるなら自ら事業を起こしていますよね。
また、もしもあなたが上司に振られた仕事をうまく処理できずそのような状況になっているのであれば、それは上司や先輩の指示の出し方や与える情報に問題があると思います。「自分の能力不足」と感じてしまうのであれば育成する気もないのに採用時に必要な能力を確認もせずに雇用した会社側の問題です。あなたが自分自身を責める必要はありません。
周囲からの視線は気にする必要なし!
周囲からどう思われているのか、向けられる視線などは気にする必要はありません。人間は何かと周りを気にする生き物です。が、直接言われてないことは、思ってないことと一緒です。無言の圧力や大人げない陰口に悩むことなどありません。
お節介な人がいる職場だと、自分の業務に一切関わりがないにも関わらず、色々言ってくる人もいます。とりあえずその場ははいはい返答しておいて「それってあなたの仕事に何か関係あるんですか?」と心の中で返しておけば大丈夫です。もし程度がひどい場合は直接言ってもOKです。
将来への不安は資格取得で払拭を!
社内ニートでもし何か勉強できる環境があるなら、資格勉強やExcel・PowerPointなどのどこの会社でも必要となるスキル習得に当てましょう。
とはいえ、いくら社内ニートとはいえ、就業時間中に業務外のことをするのは気が引ける…という方もいると思います。実際会社によってはパソコンに監視ツールが導入され、仕事に関係ないサイトを閲覧するとバレたり、チャットやメールの内容を確認される可能性があると思います。
これは確かにその通りで、ある程度節度を持った勉強の仕方が必要だと思います。私も社内ニート中パソコンで好き勝手やっていたら、「会社のパソコンで業務に関係ないサイトの閲覧は行わないように」とお達しが出たことがあります。上司などに「何か仕事ありますか?ないなら資格勉強してもいいですか?」と公認を得るのが手っ取り早いですが、それができなければ工夫をしましょう。
何をやったらいいかわからないという方は、Excelの関数や計算処理スキルを身に着けるといいと思います。色々試しているうちにデータ処理スキルが身に着くのでおすすめです。Excelならどんな会社でも必ず使いますし、ググれば解説サイトがいくらでもヒットします。業務効率の改善のための知識習得という名目にしておけば、いざ何か追及されたときの言い訳もしやすいです。
仕事にやりがいを求めるのはやめよう
社内ニートに限ったことではないですが、仕事で自己実現を図ろうとしなくても人生を豊かにすることはいくらでもできます。そもそも仕事は生活していくための給料を得るための活動なのであって、やりがいなど1mmも必要ありません。
会社に行って給料が振り込まれているのであればそれで十分です。それ以上を求めないという姿勢が大切です。
他人との比較はしない
仕事に限らず、他人と自分の状況を比較することには全く意味がありません。どういった環境で育ち何を学んでどんな価値観で生きて何を幸せと感じるのか、それは人それぞれで正解などありません。
他人との比較という根源には、誰かに自分を認めてもらうことで承認欲求を満たそうという意図があると思います。いい実績が出せてその功績が認められた、責任ある仕事を任されるということは上司に自分を認めてもらえたことだ、など。
ですが、自己承認は他人に委ねるものではありません。それは時に依存という形で人生を蝕んでいくのです。自分のことは自分で認めてこそ揺るぎない心の安定が図れます。
まとめ:社内ニートでも落ち込む必要は一切なし!
以上、社内ニートがしんどいと思うときのやり過ごし方を紹介してきました。
社内ニートになるとその状況から自己嫌悪に陥りがちですが、自分を責める必要は一切ありませんし、気に病むこともありません。時間を有効に活用しながら、仕事に囚われず人生を充実させる一助になれますと幸いです。