社内ニートになると辛いですよね。
社内ニートと一口に言ってもその経緯や形態は様々です。
「窓際社員」と呼ばれるような、事務所の端の席で何をやってるかよくわからない人が一般的に想像されると思いますが、実際には現場仕事、つまり自分のデスク以外で業務を行う職種でも社内ニートとなることは十分にあり得ます。
自席のPCという安全領域がないため、社内ニートとしての過ごし方のハードルは格段に上がります。
つまり注意を払った立ち振る舞いを行わなければ、ただ突っ立っていることとなり社内ニートであることが丸見えの状態となってしまうのです。
私はこのような現場社内ニートのことを独自に社外ニートと呼んでいます。
そして私は社外ニートを施設管理系の職種で1年ほど経験しました。
また、イベント系の仕事や、施工管理系の仕事も経験していますが、それぞれで社外ニートとなったことがあります。
私ほどのプロ社内ニートになると、どんな現場に行っても即座に何かしている風を装うことができるのです。
そこで本記事では、社内ニートが現場仕事で1日をどのように過ごしているのか、詳細に解説したいと思います!
筆者は現在29歳で5社目!社内ニートの名に恥じない職務経歴を形成しているよ!
時系列式に1日の過ごし方を紹介
では早速私が実際に過ごしていたとある1日を紹介します。
一切の脚色なし、20代の男性社員が実際に送ったある日の業務の様子です。
07:40 出社
制服に着替えなくてはならないため、始業20分前に出社する。
着替え時間は業務時間に入らないという謎ルールのため、着替え終わってからタイムカードをきる。この瞬間が最高に憂鬱だ。
ほかのメンバーの出勤予定を見てため息をつく。聞こえるか聞こえないかわからない程度の声量でおはようございますとうつむきながら事務所へ入室。
08:00 現場へ
8:00に現場につくように移動。
朝の朝礼とラジオ体操を行い、これが終わると地獄の時間スタート。
とりあえずその辺の備品の片付けを行いつつ、今日の逃げ場を探す。
08:20 現場を無意味にうろつく
特に目的はないがその辺を歩きながらうろうろする。
ただ歩くだけだと散歩してるっぽくなってしまうので、時々見上げて何かを確認している風を装ったり、スマホで写真を撮ってるふりをしたりする。
09:00 誰もいない物陰に身をひそめる
現場を一通り歩きまわりつつ、人がいない場所をリサーチしておく。
そして他のメンバーの作業スケジュールなどを確認し、誰もこなさそうな場所へ身を隠す。
スマホはもちろんフル充電。ネットサーフィンを開始する。
12:00 昼休憩
昼休憩。
他の社員がみんな事務所で休憩している中、自分だけ外に食べに行くのは気まずいので事務所で無言で弁当を食べる。気まずい。
13:00 現場をうろうろする
他のメンバーが何やら重そうなものを運ぶ作業をしていたので、手伝いを申し出るも断られたため、再び現場をうろうろすることに。
一応持ち歩いているメモ帳を見たり、何か書きこむふりをしたりする。
14:00 誰もいない物陰に身をひそめる
現場を2周ほどするも何もなく、仕方ないので再度誰もいない物陰に身をひそめ、スマホをいじる。
転職サイトで求人を眺めているとため息が出る。どこもかしこも給料が安い。
1時間ほど経つと上司からミーティングをするからとの電話が入ったため事務所へ戻る。
15:00 ミーティング
メンバーが集まって業務スケジュールの確認などを行うミーティング。
自分には9割9分関係のない話なので基本的には宙を見上げて過ごす。
ミーティングの最後には必ず他何かありますか。社不さん大丈夫ですか。といちいち確認してくる。逆に聞きたい。私これで大丈夫なんですか?
15:30 現場をうろうろする
ミーティングが終わるとまた現場へ。
終業まで1時間半。これが今日最後のうろうろだ。
16:15 その辺のものを端に寄せる
終業時刻が迫ってきて、ぼちぼちみんなが片付け作業を始める時刻。
私も片付けるような動きをしつつ、その辺に置いてあるものを端から端に寄せたり、落ちているものを畳んだりまとめたりして時間をつぶす。正直どの状態にするのが正解かわからないから、私が端に寄せたものを先輩社員が後で元の位置に戻していたのは見なかったことにしておこう。
17:00 事務所に戻って事務作業
事務所に戻って事務作業を行う。
事務作業といってもやることはない。他のメンバーが何をしているかも知らないが、事務作業をする時間なので右に倣えの精神でパソコンに向かう。1分で終わる勤怠の登録を10分くらいかけて行う。
17:15 退社
事務作業が終わった感を出しつつタイムカードをきって速攻で着替えて退社する。
他のメンバーはまだ何か忙しそうに作業していたり、再び現場に戻っていったりしているが、私にできることはもはやない。帰路につく。
上司や先輩から何も言われなかったのか
上記で述べてきた業務スケジュールですが、実は私がとある事情から現場仕事に出向させられていた時の1日の様子です。お気づきの方もいるかもしてませんが、施工管理の業務に従事していた時のことをベースにした経験談になっています。
出向先の人たちは直属の上司や先輩ではなく、明らかに私の扱いに困っており、私も非常に肩身の狭い思いをしました。
というのも業務内容が専門的な知識を前提とする業務のため、私に任せられる仕事がなかったのです。
周りは残業をめちゃくちゃしていたので、私がほぼ定時で帰っているのをあまりよくは思っていなかったと思いますが、幸い面と向かって何か言われたことはありませんでした。
思ったことは口にしないと伝わりません。私に伝わらない情報は私の中では存在しないも同然なので、定時退勤など他の誰一人していませんでしたが、私は貫き通しました。
まとめ:現場系社内ニートの1日は長くて辛い
そもそもこうした社内ニート状態になるのは会社や上司の責任です。現場系社内ニートは時間をやり過ごすのが非常に辛いのですが、根本的な原因が会社にあることを心に留め、決して自分を責めたりせず適度に肩の力を抜いてできる限り時間を有効活用しましょう。