エン転職はエン・ジャパンが運営する転職サイトです。
サイトに登録していると、「オファー」「スカウト」時には「シークレットスカウト」といった企業からのアプローチが届くことがあります。
それぞれニュアンスが似てるだけに、一体何が違うのかわかりづらいですよね。
また、受け取ったアプローチ経由で応募すると選考がどれだけ有効に進むのかも気になるところです。
そこで、この記事では転職サイトのヘビーユーザーである筆者が、エン転職のオファー・スカウト・シークレットスカウトの違いや、それ経由で応募したときの選考の通過しやすさを、実体験をもとに解説したいと思います。
スカウトってなんだか内定前提で進めていけそうなくらい魅力的な響きですが、実際のところはそこまで甘くはありません
オファーとスカウトの違い
選考を進める有利度合いのレベルでいうと、
シークレットスカウト >> スカウト >>> オファー
といった具合になります。
オファー
エン転職公式で下記のように解説されています。
登録した職種や勤務地などの条件が、求人企業の条件と合致した場合に、求人情報の案内が届きます。
エン転職公式サイト Q&Aより
つまり、自分の職歴や希望勤務地と、企業の勤務地や求める職歴要件が一致しているだけなので、オファーは選考に全く影響がありません。
事実オファー経由で応募しても書類選考で普通に落ちます。
単に登録情報が機械的に一致したときに送られてくるだけなので、ほとんど意味はないと見ていいでしょう。
スカウト
次にスカウトですが、以下のように解説されています。
WEB履歴書をもとに、求める経験やスキルを持っていそうだと感じた求人企業から届くスカウトです。中には「前給保証」「一次面接免除」など、受け取った方だけの特典が付く場合もあります。
エン転職公式サイト Q&Aより
スカウトに関しては企業によってかなり熱量が違うのが特徴です。
明らかに応募者数を稼ぐためだけのテンプレート文面のスカウトもあれば、実際に「書類選考免除」「面接交通費支給」といった価値のあるスカウトが届くこともあります。
付いている特典が選考フローを一部スキップできるようなものであれば有利なアプローチであることは間違いありません。
また、受け取ったスカウト文の中に自分の登録している職務経歴書や自己PRの内容に基づいたスカウト理由の記載などがあれば担当者の熱量が高く、選考も有利に進められる可能性が高いです。
一方、「この度は弊社の求人詳細をお伝えしたく送らせていただきます。」など、単に求人内容を知らせるだけのスカウトが届くこともあります。
こちらもスカウトであることには変わりありませんが、大量に応募者を確保したい、いわゆるブラック求人も含まれている可能性があり、見分けと注意が必要です。
シークレットスカウト
そしてより有利に進められるシークレットスカウトも存在します。
WEB履歴書をもとに、求める経験やスキルを持っていそうだと感じた求人企業から「一般には公開されていない求人」が届くスカウトです。「スカウト理由・リクルーター紹介」などのコンテンツも充実しています。
エン転職公式サイト Q&Aより
こちらは一般公開されてなく、シークレットスカウトを受け取った登録者しか応募できないというスカウトです。
シークレットスカウトには必ずスカウト理由と企業担当者の名前などがついた状態で送られてきます。応募者が限定されるため、通常のスカウトよりも選考はかなり有利だと言えます。
また、場合によっては企業担当者の顔写真などがついた状態で送られてくることもあり、応募者としても安心感があります。
スカウトやシークレットスカウトは内定の可能性が高い?
前述したとおり、オファーにはほとんど意味がありません。では、スカウト・シークレットスカウト経由で応募すると、実際に選考は有利になり内定の可能性も高いのでしょうか。
結論、書類選考は間違いなく有利に進みます。前述したような特典付きのスカウトは当然ですが、特典が付いてなくてもほとんどの場合は書類選考を通過します。私もスカウト経由で応募するのですが、8割~9割程度は通過します。しかし、スカウト経由で応募しても書類選考落ちすることもあります。
では書類選考通過後、内定に至るまでの面接はどうでしょうか。
スカウト経由だと面接は有利か
スカウト経由で応募し書類選考を通過しても、面接がスカウト前提で行われるわけではありません。
普通に求人に応募して書類選考を通過した際の面接と同様に行われますので、「今回は弊社のスカウトにお応えいただきありがとうございます。○○様のご希望の条件は…」なんて内定前提で面接が始まることはまずありませんので注意しましょう。
通常の面接同様、当然志望動機や職歴、自己PRなども聞かれます。「スカウトを受け取ったから」と答えたいところではありますが、スカウトを送った企業担当者と面接担当者が別人のこともあります。その場合、スカウト経由という認識すらない可能性が高いです。
スカウトと面接は切り分けて受け答えを用意しておくのが得策です。
シークレットスカウト経由だと面接は有利か
シークレットスカウト経由だと面接も有利に行われることが多いです。
企業によりますが、「この度はスカウトを読んで応募いただいてありがとうございます。」と企業側からのアプローチで応募しているという認識のもと面接を進めてくれるため、応募者としても心に余裕が生まれます。
面接というよりも面談に近い雰囲気で行われる場合もあり、登録情報と齟齬がない受け答えを行えれば選考通過率は高いです。内定確定とまでは言えませんが、利用する価値は大いにあるスカウトだと思います。
しかし、こちらも企業によるというのが正直なところ。
シークレットスカウト経由で応募しいざ面接に挑んでも、シークレットスカウトなどなかったかのように職歴や志望動機について質問してくる企業もあります。
私も以前シークレットスカウト経由の一次面接で、スカウトを送ってきた担当者と面接しているにも関わらず、「職歴を見る限り当社の要求しているスキルを持ち合わせているようには見えない」「なぜこの職種に応募してきたのかわからない」など、何をもとにスカウトが送られたのか疑問を抱く追求をされたあげく、「資格を持っていても実務経験がなければ意味がない」と説教じみたことまで言われたことがあります。
最後の最後まで何のシークレットスカウトだったのか意味がわかりませんでしたが、あとで受け取ったスカウトメールを見返すと、「○○県にお住まいで○○職を希望されている方限定で求人をお送りしています」というオファーさながらのテンプレ文でした。オファーのような感じで応募者を増やしたいだけのスカウトに過ぎなかったようです。
たしかにメールの返信が明け方の4時過ぎだったり、リモート面接と言っておきながら対面面接の案内文が送られてきたり、色々様子のおかしな企業ではありましたが、このようなシークレットスカウトの利用の仕方をする企業もあるということは頭に入れておきたいです。
稀かと思いますが、シークレットスカウトであっても意味をなさない場合もありますので、受け取ったスカウト内容や企業担当者のやりとりを吟味する必要はあります。
まとめ:スカウト機能を上手に利用して効率的な転職活動を!
以上、エン転職の各種アプローチ機能について、実体験をもとに選考の通過しやすさを解説しました。
企業によるというところでありながら、受け取ったスカウトにその企業担当者の熱量は見え隠れするものです。
こうした部分から通過可能性の高い求人を見極め、スカウト機能をうまく利用して転職活動を有利に進めていきましょう。