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dodaはパーソルキャリアが運営する転職サイトです。
サイトに登録していると、「オファー」「プレミアムオファー」といった企業からのアプローチが届くことがあります。
また、求人を気になるリストへ保存すると、「マッチング成立」というマッチングアプリさながらの通知が届くことがありますが、これは一体どういうことなのでしょうか。
こうした企業のアプローチは他転職サイトにも似たような名称で備わっている機能ですが、dodaに関しては届く件数が比較的多く、アプローチにどれだけの価値があるのか気になるところです。
そこで、この記事では転職サイトのヘビーユーザーである筆者が、dodaのオファー・プレミアムオファー経由で応募したときの選考の通過しやすさと、マッチング機能について、実体験をもとに解説したいと思います。

プレミアムとまで言われると内定に近そうな雰囲気を感じますが、実際はどれほど有利に進むものなのでしょうか。
まずは結論
まず結論を言いますと、dodaのスカウト機能は以下の表のような仕組みになっています。
スカウトの種類 | 誰がスカウトを送ってきているか | 価値 | 選考有利度 |
---|---|---|---|
オファー | dodaの企業担当者(doda社員) | 低 | 低 |
プレミアムオファー | dodaダイレクトを利用している求人企業の社員 | 高 | 高 |
マッチング成立 | 自動送信 | 低 | 中 |
では詳しく見ていきましょう。
そもそもオファーが多い理由は?
dodaアプリを開き、紹介求人タブの「企業からのオファー」を確認すると、何件ものオファーが届いていることがあります。筆者は開くと4,200件ものオファーが届いていました。
自分の経験職種や希望職種に関連のありそうなものもあればそうでないものもあり、果たしてこのオファーに意味があるのか?ただの求人紹介機能のように感じてしまいます。
dodaは他サイトよりも取り扱い求人数が圧倒的に多く、単純に企業の母数が多いために比例して届くオファーの数も増えているのが1つの要因です。
~各社の掲載求人数の目安~
doda:約200,000件
リクナビNEXT:約100,000件
マイナビ転職:約20,000件
エン転職:約5,000件
応募者側が受け取るオファーと企業側が送っているオファーは異なる
dodaの企業向けのサービス紹介サイトを確認すると、dodaが提供しているサービスは主に3種類の形態に分かれていることがわかります。
①doda求人情報サービス(求人掲載)
②dodaダイレクト(スカウト)
③doda人材情報サービス(エージェント)
他の転職サイトですと①と②はセットになっていることも多いのですが、dodaは求人掲載とスカウトサービスは別のサービスです。
つまり、①の求人掲載のみを利用している企業はいわゆるスカウトを登録者へ届けることはできません。また、②のdodaダイレクトのみを利用している企業の求人は、スカウトを受け取った人のみが見ることのできる求人です。
ここからは、応募者側が受け取るオファーやプレミアムオファーなどのアプローチと、上記の企業が利用しているサービスの関連を見ていきたいと思います。
オファー
オファーについてはdoda公式で下記のように解説されています。
求人企業がdoda会員の登録情報を直接見て、職務経歴、スキル、語学力、資格などをもとにオファーをお届けする対象者を絞り込みます。
doda公式サイト 「dodaスカウトサービス」より
登録情報を直接見ているということから、機械的に送られているアプローチということではなさそうです。
一方、dodaの企業向けサービス紹介ページから、dodaの求人掲載サービスを利用しているだけではこうしたアプローチは送ることができず、有料オプションであることがわかります。
このオプション紹介ページを見ると、スカウトは企業の採用担当者ではなく、dodaの担当者が送っていると記載されています。
つまり、こうしたオファーは求人を出している企業の担当者ではなく、その企業を担当しているdoda社員が送っているオファーです。
私は実際にオファー経由で数社応募していますが、基本的に書類選考で落ちています。企業の担当者が見て送っているスカウトではないので当然と言えば当然かもしれません。スカウト機能としての意味はほとんど感じません。
面接確約オファー(書類選考なし)
届いたオファーの上部に、「面接確約」のマークがついていることがあります。
求人企業が「どうしてもこの人に応募してほしい」と判断した場合、面接確約オファーが届くことがあります。書類選考をスキップし、エントリーすれば必ず面接を受けられるオファーです。
doda公式サイト 「dodaスカウトサービス」より
その名の通り、書類選考が免除され面接から選考を始められるのが特徴のオファーです。選考過程の一部が免除されるわけですから、通常よりも効率的に選考を進めることができ、メリットも大きく感じられますよね。
私に実際に届いていたオファーを確認したところ、すべて全国に営業所を持っている小売店や運送会社など、大量採用を前提とした企業の求人でした。このあと説明するプレミアムオファーの内容など総合的に考慮すると、これも企業の担当者ではなく、dodaの企業担当社員が送っているアプローチとみて間違いなさそうです。
受け取ったオファー文章は基本的にテンプレート文ですし、職種も経験職種に関連ないものが多く、企業側が自分の登録している職務経歴書や自己PRの内容に興味を抱いているような文章は全くありません。唯一共通しているのは大量募集ということだけです。
ゆえに、上記のただのオファー同様スカウト機能としての意味はほとんどないと言っていいでしょう。
プレミアムオファー
アプリ等でポップアップ表示されたり、常に上位表示されるプレミアムオファーは以下のように説明されています。。
あなたを高く評価している企業が、「直接話をしてみたい」と期待を寄せた特別なオファーです。
doda公式サイト 「プレミアムオファーとは?」より
プレミアムオファーの特徴は企業担当者が登録情報を閲覧したうえで、スカウト理由を添付して送られてくることです。自分の職務経歴や自己PRに惹かれた旨が具体的に添えられているので、受け取った側としてはうれしいものですね。
プレミアムオファーは、dodaの企業向けのサービス紹介ページを見てわかる通り、dodaダイレクトという求人掲載とは別のサービスを利用している企業だけが送ることのできる特別なオファーです。
冒頭でも述べた通り、このdodaダイレクトのみを利用している企業の求人は普通に検索してもヒットしません。いわゆる「非公開求人」となっています。
前述したオファーとは異なり、確実に企業の採用担当者が登録情報を見て送ってきていますから、スカウトとしての価値は大いにあるアプローチと言えます。
オファー経由で応募すると内定の可能性が高い?
前述したとおり、オファーは通常の選考同様のプロセスとなるため、ほとんど意味がありません。面接確約でもなければ普通に書類選考で落ちますし、利用者的には期待をもってわざわざ大量の求人情報のタイトルに目を通すほどの価値すらないと感じます。
では、プレミアムオファーの面接通過率はどうでしょうか。
結論からいいますとプレミアムオファー経由であっても普通に落ちます。
プレミアムオファーの面接は有利か
プレミアムオファー経由で応募し面接に進むと、大抵の場合はまずオファー記載の担当者と面接を行うこととなります。
この際、オファーを送っているという前提のもと、多少の便宜を図って通常の面接よりは面談に近いような雰囲気で行なってもらえることもあります。その場合であっても志望動機等はしっかり聞かれますので準備しておくことが大切です。
「プレミアムオファーを受け取ったから」と答えたいところではありますが、オファー受信後に応募しているのは自分の意志なわけなのです。志望動機が思い浮かばないような求人には安易に応募ボタンを押さずに、条件面等も含め求人要綱を確認してから選考に進みましょう。
上記のような一次面接に関しては、面接の通過率は割と高めです。プレミアムオファーが送られてきた期待に沿うような受け答えを行なえれば通常の面接よりもスムーズに話が進むでしょう。
しかし、たいていの場合はその後に役員面接等の最終面接があり、最終面接を通過しなければ内定にたどり着けません。この最終面接に関しては、プレミアムオファー経由で応募しているかどうかといったことは関係なく、通常通りの目線で審査されます。
実際、私はプレミアムオファー経由で応募した最終面接であっさりと落ちました。職務経歴や志望動機と募集ポジションとの整合性などかなり深堀りされ、うまく受け答えできずボロボロでした。
マッチング成立には価値がある?
企業の求人を閲覧し「気になる」リストへ保存すると、マッチング成立というお知らせが届くことがあります。
マッチングアプリであれば、相手もいいねしてくれたわけなので喜ぶべきところではありますが、dodaのマッチング成立にはほとんど意味がありません。
利用者の登録情報(職種・勤務地など)と、「気になる」をした求人企業が設定した応募歓迎条件が合致すると「マッチング成立」が届きます。
doda公式アプリより
つまり気になるをした求人企業が設定している項目にヒットした場合に機械的に届くだけのものになります。書類選考通過にはほとんど影響がないといっていいでしょう。
まとめ:オファー経由の面接でもしっかりと対策を!
以上、dodaの各種アプローチ機能について、実体験をもとに選考の通過しやすさを解説しました。
もちろん企業によるというところではありますが、プレミアムオファー経由であっても通常通りの面接を想定した面接対策は必須です。
油断すると面接時に無駄にあたふたと心労することになりますので、面倒であっても事前準備を怠らずに行なっていきましょう