26歳というと4年制大学を卒業して4年目~5年目にあたる年です。
社会人4年目~5年目は、転職市場的には需要の多い年代ですが、それは経験者数が1社という前提認識も多いようです。この年齢で2回目の転職活動、しかも未経験職種に転職となると、打って変わって難しくなるのでは?と不安な方もいると思います。
そこで、26歳・社会人5年目で2回目の転職活動を行ない、実際に転職をした筆者が、転職活動時のリアルな感想と、応募者数や書類選考通過率・内定率等を紹介したいと思います。
筆者は20代で4回転職してますよ!
26歳・2回目の未経験転職は十分可能
26歳という年齢はまだまだ若く、企業側からの需要も高いです。加えて、昨今は転職が当たり前の世の中になっているので、26歳で2社、3社の職歴を持つ人は普通にいます。そのため、26歳で2社を経験しているという経歴自体が採用選考において大きく不利に働くことはありません。
まだまだキャリアチェンジが可能な年齢
26歳は未経験であっても選考が通過しやすいです。社会人としての一般的なビジネスマナーがあれば、いわゆる「ポテンシャル採用」として育成枠で入社することが十分可能な年齢です。
私もそうだったのですが、これといって人に語れるような実績や実務経験がなくても転職は可能なので、心配しなくて大丈夫です。
やってみたい仕事があるけど転職回数が多いからどうなのかな、と悩んでいる方も、チャレンジ可能です。いまがこれからの人生で一番若い年齢、臆せずに応募してみましょう。なお、記事の後半では職種別に私が実際に応募して書類選考を通過した企業数も載せていますので、参考にしてみてください。
1社の在籍期間が短い場合は面接の受け答えの対策を
1社の在籍期間が短い場合、概ね1年に満たない社歴がある場合は、理由を聞かれる可能性が極めて高いので、受け答えの対策をしておきましょう。
私は1社目を約1年で退職しているのですが、やはり大抵の面接では「1社目を1年と比較的短い期間で退職されているようですが…」などと理由を促されました。
社歴が短いことが不利になるということではなく、どうしてその期間で辞めてしまったのか、その理由を気にする面接官が多いです。相手が納得できる理由を答えることで、面接官の懸念を晴らすことは可能です。
【実体験】応募社数と通過率
では実際に転職活動を行って、どれくらいの企業へ応募し、書類選考が通過したのか、内定が出た会社数などを紹介したいと思います。
応募した72社のうち21社が書類通過
私が26歳で転職活動をしたのはトータルで約4か月間です。在職中で土日休みの仕事をしながらの転職活動だったため、一時に応募する企業の数は抑えめにしていました。
4か月間の間に、全72社へ応募し、そのうち21社(28%)の企業で書類選考に通過しました。一般的に転職活動における書類選考の通過率は約30%といわれますので、概ね通説通りの書類選考通過率といえます。26歳で2回目の転職活動という経歴が選考において大きく不利に働くということはないと言えるでしょう。
書類通過の21社のうち8社の面接を受け2社内定
書類選考を通過した21社のうち8社、合計11回の面接を受け、2社の内定を受けました。
書類を通過した企業数のわりに面接を受けた企業数が少ないのは、土日祝休みの会社に在籍中だったため、平日の休みを中々取ることができず流れてしまった面接が数社あったことと、書類選考の通りがよくなり出したタイミングで内定を受けた会社に入社を決めたので、面接を辞退した会社が結構あったためです。
どんな職種に応募したのか?
それでは私が応募した求人の職種と各通過率を紹介したいと思います。私はこの時点で直接活かせるような職務経験はなかったため、実質すべての企業が未経験応募となります。
エンジニアなどの学生時代の基礎知識が必要なものは難しい
エンジニアなどの学生時代に工学系や電気系、化学系などを学んでいた必要がある技術系の求人は年齢問わず難しいです。
しかし、そうした職種でも「理系なら学部問わず可」などの条件の求人がたまに出ています。そのような求人であれば可能性はあります。
技術職以外なら職種問わず可能性有
エンジニアなどの技術職以外であれば、26歳・2回目・未経験という経歴でも、職種問わず十分可能性はあると感じました。
専門職であれば関連する資格や学問を自主的に勉強しているなどのアピールが有効です。また、営業職や接客職、運営管理などの人と関わる機会の多い職種であればコミュニケーション能力をアピールすることで面接官の印象はよくなります。
26歳・2回目の転職を実現するために
では最後に、これはどんな年代の転職活動においても言えることではあるのですが、私が26歳・2回目の転職活動で心がけていたことを紹介します。
書類選考で落ちても気にしない
先に述べたように転職活動における書類選考の通過率は一般的に約30%と言われています。つまり10件の求人に応募して通過するのは3件程度です。加えて、大手企業や人気職種であれば応募する人数は各段に増えますので、落ちるのは当たり前です。
書類選考のお祈りメールが続くと、落ち込んだり転職への気持ちが萎えてしまうのはとてもよくわかります。しかし、転職活動とはそういうものだと割り切りましょう。落ちるのはその企業との縁がなかっただけに過ぎず、あなたの経歴、ましてや存在などを否定するものでは全くありません。
面接で何か言われても気にしない
企業や面接官によってはとても失礼な態度や言動をしてくる人もいます。しかしそれは世の中全体の意見などでは決してなく、あくまでその面接官いち個人の意見に過ぎません。そうした戯言はシカトで構いません。
たまに「常識的に」とか「普通は」といった言葉を免罪符に色々言ってくる人がいるのですが、そうした枕詞が、誰に迷惑をかけているわけでもない他人の職歴や人格傷を非難して傷つけていい免罪符になどなるわけがありません。
社外の人間に平気でそのような失礼な言動をとる面接官や社員教育のできていない企業の方がよほど常識に欠けていますから、記憶から抹消して次へ進みましょう。
ネットの意見はほどほどにして鵜吞みにしない
最後に、インターネットのお悩み相談のサイトにコメントされた回答だったり、SNSの投稿はほどほどにして鵜呑みにしないようにしましょう。
たまに偉そうに批判しているコメントや、やはり人を傷つけるような意見を見かけます。そうした人は親身にアドバイスしている風だったり、切り捨てるような冷たい言い方をしていたり様々なのですが、共通して言えるのは顔も知らない赤の他人の人生に的を射た助言などできるわけがないということです。
その人たちが振りかざす常識や普通はあくまでその人たちの中の常識に過ぎないのです。そうしたコメントや意見に落ち込む必要もありません。
書類作成や面接対策に不安を感じたら転職エージェントへの相談も
履歴書や職務経歴書等の作成や、面接の受け答え対策等には客観的な視点も必要になります。特に経歴に自信がない場合は、対策にはある程度工夫が必要です。自信がなければ転職エージェントを利用するのもおすすめです。
↓こちらは20代・未経験の転職に特化したおすすめのエージェント集です。
まとめ:26歳・2回目の転職でも気にする必要はなし!
以上、私の実体験をもとにした26歳・2回目の転職活動のリアルでした。
26歳・2回目の転職活動でも、未経験職種へのキャリアチェンジも可能です。今が人生で一番若い時、やってみたい仕事があれば挑戦してみるべきですし、今の会社に不満があるのなら別の選択を取ることも視野に入れていきましょう。